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ピアノハウス ハントケルナーは音の小箱。ドイツ名匠の技術を継承したピアノビルダーが不具合なピアノの復旧もお手伝いします。

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〒208-0013 東京都武蔵村山市大南3-134-15

ピアノ修理・補修/ reparatur




☆ピアノ修理・補修


部品劣化や経年変化で、機械楽器のピアノは年数と時間を重ねると摩滅によって不都合が生じてきます。擦り切れた鍵盤クロスの貼替といった軽い補修程度の物から、管理がよくないために部品の消耗を速めてしまった事例も稀ではありません。

長く放置されたピアノでは、事情が変わってきます。虫害・獣害といったものから、木部の変形・金属部品のアレや錆による変形が運動を妨げます。その他大ががりになる絃の張替、時代塗装の補修等多岐に渡ります。年数に応じた痛みは、アジア製や日系メーカーと欧米メーカーでは変化部分が異なります。




☆ぐらついたメカニックのピアノ


メカニックのネジの締め付けがあまくなると、関節の軸が抜けてくる事があります。ハンマーがぐらついて、フェルトも片ベりしてしまいますし、関節も割れてしまう場合もあります。

調律担当技術者が、適当な時期に捻子の締め付け具合を確認すれば起きない症状。調律だけは定期的に実施していても調子が悪いといった事例の一つです。普通に締め付け状態のハンマーは尋常な減り加減ですが、ぐらついたハンマーは使用され続けると消耗が大きく極端な変形を招き、場合によっては、交換しないと使えなくなる場合もあります。

ハンマーのフェルトは生涯に3回程変型を補正して使用できますが、下画像のピアノは尋常な減りは殆どなく、一度の補修で生涯分を使い切ってしまう事になりました。

大ベテランの調律の先生が十年以上来ていたとのお話。直せないのか、判らないのか、触りたくないないのか何とも言えません。結果残念ですが、寿命を短くしてしまったという事になってしまいました。
三本の絃を叩くセクションなので、ハンマーは大体発音部の中心を捕えるようにするべきですが、長く通われた割にはそういった部分も省略されていた様子です。

加えて関節のコードも酸化が進んでいて、黒くなり朽ちこんで切れています。酸化したコードの貼替はよく行いますが、建付けの悪さが加わると痛みも加速します。


『✖』のハンマーは絃との位置調整不良で『S』の印があるハンマーは締め付けネジが緩んでいます。特に右から二番目三番目は絃跡が深く、ぐらつきが多いハンマーです。








◎獣害

鍵盤はメカニックを通じて、ハンマーを素早く動かします。打絃後、運動距離の三分の一程度でハンマーの跳ね返りを止めます。
その衝撃を革の貼られたキャッチャーという小さな木製ブロックが引き受けます。
画像はピアノも昭和30年代と40年代の修理品依頼品ですので、耐久力のある鹿皮が貼られています。

キャッチャーから平打ちの紐が出ています。ブライドル(手綱)と言って、弱い力で動いたハンマーを引き戻す役目を繰り返しています。ネズミの侵入で、この部品が食いちぎられていることもあります。
テープ末端は、紐がほぐれない様にレザー(通常赤色)が貼られています。

日系ピアノのブライドルレザーは、ビニールか合成皮革が主流です。これ等は補強の役目として初期は遜色ないものです。

それが経年変化で劣化すると、ハンマー補修のために取り外す時に割れたり、数年で緩くなって不都合な事もあります。私達はここの小さな部品も、ヨーロッパの伝統的な本皮に貼り換えます。

アップライトのハンマーを交換する場合には、鹿革仕様の物ではオリジナルを使用します。ハンマーの棒を抜いて補修し、画像(下の右)のように再組み立てします。






アップライトのハンマーを交換する場合、オリジナル部品を使う利点は元の位置に戻しやすい事ですが、合皮部品の場合は貼り替えたり新しくする方法もあります。天然皮革(鹿革)の場合は、貼り替えずにそのまま使用出来るが多いです。音質向上の為、ハンマー交換する為ハンマーの棒を抜いて再組み立てしたのが、右の写真です。




アップライト・メカニックの補修で、最も時間を要するのは旧ハンマーを抜き取る作業です。安定して全てのハンマーをすべて抜き取るのは至極難しく、少数派です。

一般に修理用ハンマーは部品業者から国内規格品を入手してピアノに取り付けます。
実際は、ピアノによって左右前後の傾きや穴の直径が異なる為、当店ではそれぞれの固体に合わせ、穴空け加工をします。
一般に修理用ハンマーは、部品業者から国内規格品を入手してピアノに取り付けます。

シャンク(木製棒状の部品名)は国産・輸入に拘らず選定・選別作業をし、不適当な物は廃棄します。音の作りの基本は先ずハンマーシャンクの選定と選別というのが、ドイツの名匠から学んだセオリーの一つ。

綺麗に鳴らす為の伝統な工法方( 欧州普及品やアジア系内は無選別が普通)です。ハンマーは膠で接着固定します。膠は管理・取扱が難しいので、通常はボンドを使用するところが多いようです。




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