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ピアノハウス ハントケルナーは音の小箱。ドイツ名匠の技術を継承したピアノビルダーがブラッシュアップしたピアノ達がお待ちしています。

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〒208-0013 東京都武蔵村山市大南3-134-15

欧州のピアノ工場と修理工房/ Pianofabrik&Werkstatt-Europa 


ピアノ製作と修理・補修・リビルド

管理人技術ノウハウは、大半ドイツ語圏のピアノ工場やピアノ修理工房から習得。工場独自の伝統工法もあれば、修理補修技術者ならではの工夫もあり様々、採り入れられるテクニックもあれば、支柱ごと取り替えてしまう大がかりな仕事迄幅広く、学ばせていただいた事業所数は、数十を数えます。そういった所から撮影を許されたスナップ等を紹介したいと想います。


◎カール・アー・プァイファー・フリューゲル・ウント・クラヴィーアファブリーク社


400年の家系を誇る木工職の名家、社名の読みは和独辞書ですとフの音を含み『Pfei(プファイ)』とされ見慣れない表記。実際はこの『フ』の音はプの音に含まれるような感じですから、私達は原音に近くわかりやすい『プァイ』としています。米国の女優さんでも、ミッシェル・プァイファー(Michelle Pfeiffer)という同姓の方がいます。
管理人が学んだ頃の工場は、シュトゥットガルトU-bahnのVogelsank 駅前で、部品や工具を提供するレンナー社迄徒歩数分の距離、休憩時間に工具や部品を買いに行った想い出もあります。現在はレンナー共々近郊に移転。

シュトゥットガルトを中心とするシュヴァーベン地方は、メルツェデス・ベンツ、ジーメンスやボッシュ、ポルシェといった名だたる企業が集まり、この地域の人は何かに特化する性質がある事が知られています。周辺はワイン生産も盛んですが、他地域よりワイン消費量も多く、地元で飲みつくされてしまうという土地柄です。
アップライトピアノにおけるプァイファーは、パフォーマンスは随一とされるものの、先代や先々代はアジアマーケットでは理解されないといった思考に加え、この市場に全く興味を持たなかった事があって、1990年以前は日本への正式な出荷はありませんでした。しかし、国内メーカーの両雄が研究用にPfeifferを7台入手しているという事は、関係者以外殆ど知られていません。

一族は、四代前のカール・コンラート(1862~1926)を米国で成功したHeinrich Steinweg(Steinway初代)の元に送っています。丁度スタインウェイの二代テオドールが、ハンブルク工場を設立した1880年前後位の時代。3代前のヴァルター(1886〜1960)は研究者として、クラヴィーアバウアーとしてドイツでは高名で、多くの著書を残したピアノ工学の権威です。

大型モデルの時代を生きたヴァルターは、1960年に亡くなりましたが、後にその息子ヘルムートはノウハウを凝縮した共同開発のコンパクトピアノ、モダンモデル110(現114)を発表しました。120p位迄のクラスはメカニックが小さく、鍵盤も短いのに対し、長い鍵盤を上手く組み込んだプァイファーコンパクトは、豊かな音量等に加えてタッチ・表現力等がハンブルクやウィーンの大型より評価が高く、更に彼らの名声を高め、ヨーロッパのピアノ市場に衝撃を与えました。

小型で優れたものを造るのは困難な仕事。未だにこれ以上のコンパクトピアノが登場しないという事も、東の横綱は動かしようがありません。当時これを弾いたヴィルヘルム・ケンプは、『卓越したピアノ』と語りました。

近年規模を縮小、以前から工場とブランドを望んでいる幾つかの話が有るとは聞いていました。量産部門の工場を香港企業に売却。又、保有ブランドもザクセンのメーカーに売却しました。

関東南部の某ピアノ店が、プァイファー中古を販売するにあたり、自社のホームページで『ハイファー(プァイファーの意)は倒産して・・』といった事実と異なる無責任なフェイクニュースを記載。グーグルのアルゴリズムからすれば大きなペナルティー。社主や従業員のピアノビルダー達はいたく憤慨し、『良くない事だ。』とコメントをしてます。

現在は1950年代の工房時代にの様に回帰、現在は製作困難な重厚なヒストリック外装のリビルドピアノ販売もしています。リビルド品は傷んだ音響部・外装を切り離し、労力が大きく高価なので、国内販売は難しい物と思えます。



ピアノ工場と修理工房のスナップ

◎グランドピアノ




◎アップライトピアノ



◎ピアノ外装材

現在、新しいピアノは顧客層の変化に伴って略黒となっています。しかし、木目のピアノを求める顧客層もあるので、マホガニーや北米ウォルナット等の生産はされています。

世界中から集められた珍奇な特殊外装は、前述の外装材の10倍、20倍といった物もあり、当然価格に反映されるものの、特別イベント(見本市)用や限定モデル、又はコアな顧客注文に応じたもので、市場に出てくる機会は稀、もし出会えたらそれは幸運です。中にはワシトン条約書面を必用とする輸出入規制木材のピアノも僅かには存在します






◎ピアノ工房の仕事


国内のピアノ工房では大がかりな仕事は殆ど出来ず、絃の張替・クリーニング・再塗装といったところ。ドイツ語圏におけるピアノ工房では、体制が整っている所もあり、又顧客のニーズもあるのでピアノ工場程では無いにしろ、1700年代後半〜1800年代といった歴史的ピアノも、ピン板の交換等かなり踏み込んだ補修をしています。