本文へスキップ

各地の麦酒巡りに御案内します

電話でのお問い合わせはTEL.042-563-8967

〒208-0013 東京都武蔵村山市大南3-134-15

出合と風景ビールの旅 / 西部ドイツ他


西部ドイツ(ノルトライン・べストファーレン、ヘッセン州)他


◎ 北西部ドイツNordrhein-Westfalen州


ドイツの中で面積はバイエルンにつぎ二番目、人口密度はドイツ一の州です。ミュンスター、ドルトムント、エッセン、ドゥイスブルク、デュッセルドルフ、ケルン、ブッパータールといった中都市が隣接し、人口に比例してビール醸造も盛んです。

この地域代表的な地ビールといえば、ケルシュとアルトビール。保存期間の短い上面発酵のエールビールで、大半地元で消費されています。200~300ml円筒型のグラスが特徴、バイエルンみたいに500とか1000といった大型ジョッキではありません。

温くなるという事が理由の様で、地方色が出ていますね。
キンキンに冷えたビールと、このグラスの組み合わせで飲むのが御当地流、小ぶりなグラスが粋な飲み方ってわけです。

ケルシュは飲みやすくビールが苦手な人にも受け入れやすいと思います。対してアルトは醸造所毎にローストがきつかったりするので、大分異なる様です。

アクセスの良い有名な建築物は、世界遺産ゴシック建築の傑作、高く巨大なケルン大聖堂。1200年代中期から建設が始まり、完成したのは1880年という長い年月がかかっています。詳しい解説や周辺都市についてはガイドブックをご覧ください。

列車で20分程のBrühlというところにも世界遺産のアウグストゥスブルク城(ケルン大司教の夏の離宮)があります。此処は世界遺産ですが、地元では知られた所でもあるのに地味なせいか『××の歩き方』にも出ていません。

現在NWF州政府の管理下で、庭園は無料で見学できます。内部は有料で、自由見学は出来ず、時間制限があります。


また、鉄道ファンなら見てみたい乗ってみたいのが、1901年に開業したヴッパータール市の世界最古級モノレール。現役の公共交通機関として市民の脚として活躍しています。


1) Kölsch Früh フリュー・フォム・ファス

ビールの話に戻ります。地ビールもいいけど、簡単に行ける所はないの?あります!
ケルン大聖堂を見学したら、もう少し足を延ばすとフリューというビールを提供するブルワリー直営の飲食店があります。ケルンを代表するのはケルシュビール。アルトもケルシュも上面発酵(エール)ビールです。隣接する街ですが色も味わいも違います。

ケルシュは24の醸造所がケルシュ協定を結んで、周辺の限られたブルワリーのみ名乗れる地域限定ビール。フリューのビールグラスは、細長くスレンダースタイル。立ちのみカウンターで、クラス片手にぐいっとやって直ぐ出ていく人もあれば、ケーキとケールシュという方も散見します。


500、1000mlのジョッキで飲むと、それだけで胃が膨れてしまうという声もありますね。フリュー直営店では黒塗の木樽から200mlのグラスに注がれて運ばれます。サラリとして飲みやすく、食事の邪魔をしません。ビールは苦手という方にも馴染みやすいと思います。お値段も駅のキオスクで販売しているミネラルウォーター程度。



2) Alt-Bier/デュッセルドルフ

ケルシュに対してアルトは、やや広範囲で作られています。新しい下面発酵のピルス(ラガー)ビールに対して、古い製法(上面発酵)であることからアルトというようです。褐色系の物が多くみられます。

NRW州の友人はフランケンハイム・アルトという銘柄を教えてくれました。デュッセルドルフにそうゆう一族がいて、1870年代から生産され、。個人的には苦味と酸味がバランスよく感じます。濃い褐色で、比較的量産されている部類らしく、エールに良く感じる甘い香りは、あまり無いような。感じ方は人それぞれなので・・・。

ドュッセルドルフはどうゆう訳か知りませんが、日本企業が多く集まっている所。ドイツ語が話せなくても生活ができるという位、商社マンの家族にはありがたい街です。
地ビールといってもそういった事で、恐らくはこのフランケンハイム・アルトも日本人駐在者に知られている銘柄でしょう。他にもアルトビールを提供する小規模なビールパブもあります。

アルトビールの中で、最も生産量が多いとされるDiebels(ディーベルス)。量産醸造所共通のニュートラルなテイストで、口当たり良く飲みやすい部類です。



3) Pinks Müller (ピンクス・ミュラー) のオーガニックビール

ケルンやデュッセルドルフに比べると、自転車がやけに多く感じるのは大学町のせいかもしれません。佇まいは地味な感じの古都です。街の中心地(駅からは大分離れています)の一画にマイクロブルワリーのピンクス・ミュラーがあります。
古い建築物が良く残されていている割に、ガイドブックにはあまり紹介されていませんから、日本からのお客さんも少ないと思われます。

嘗てはミュンスター地域ではアルトビールを作っていたところが百数十あったそうですが、今はこのマイクロブルワリーだけという話です。
通りの向かいにピンクルクスというビールパブがありますが、此方はビットブルガーの看板を出している全く関係ない所なので、お間違えないように。


ピンクスミュラーのアルトビールは、通常のアルトビール程の色ではありません。泡立ちは控えめ、飲みやすくフリューのケルシュに近い感じ。此処のブルワリーの古式製法によるアルトビール。こうゆう物があると、必ずしもアルトは色が濃いともいえない一例です。ピルスも濾過されていないので、淡い濁りがあります。
ビールだけではという事で自家製ソーセージを頼みました。酢漬けキャベツの上に3種類が盛り付けられています。



3) König Pilsner ケーニッヒ・ピルスナー
4) Stauder Pils シュタウダー・ピルス
 

この地域はワインが生産できず、人口も多いのでビール会社も小規模から大手まであります。ドゥイスブルクのケーニッヒは、ピルスしか生産していないブルワリー。国内某社が参考にしたというビールで、現在はビットブルガー傘下ですが、よりマイルドな飲み心地。

シュタウダー一族は元々フランケン地方で起業、後エッセンに移転。当地の地ビールとなったという事です。隣接する都市のブルワリーで、飲みやすい点が共通しています。或いはこの地域の嗜好にあったピルスビールと云えるかもしれません。

       


5) Warsteiner vom Fass ヴァルシュタイナー・フォム・ファス

ドイツビールで最も多く飲んでいる銘柄は?と尋ねられると、その銘柄はヴァルシュタイナーではないかと思います。
理由は簡単、ヴァルシュタイナーは1955年からルフトハンザで出されているビールなので、最もいただく機会が多かったという事です。。

ヴァルシュタイナーは、この州のザウアーランドから湧き出る軟水カイザークヴエレで仕込まれたピルスナーです。

普段は滞在費削減の為、食事はファーストフードやスタンドで済ませることも多いのですが、ある時知人紹介で入った店で、地元ならではの樽出し生ビールヴァルシュタイナーがドリンクメニューに出ていて、これは味わっておくべきだろうと注文しました。

超軟水はピルスナーと相性抜群、味わいすっきりで和食にも合いそうです。缶ビールのヴァルシュタイナーと色合いが似ていますね。



ヴッパータールのモノレールは、羽田や都市モノレール等と比較して、誰が見ても使用されている鋼鉄の量が凄いと感じる1901年に開業した浮遊鉄道。日本では明治34年になります。

鋼鉄線路と動輪が上にある構造で、賑やかな音がします。蛇行する狭いヴッパー川の上や街の商店街も通過する区間もあります。

スイスのレーティッシュ鉄道のベルリナ線の様に特別な指定はありませんが、ドイツ鉄鋼産業の遺品として市民に愛されています。



6) Krombacher Weizen クロムバッハー・ヴェイツェン
Krombacher Brauerei はピルスナービールの大手。ケルンから東に80㎞程、低山が連なるサウアーランドとジーガーランドの境にある田舎町クロムバッハのブルワリー。フランケンにある似た名の有名なブルワリーはクルムバッハ。

軟水に恵まれ、ピルスビール生産はドイツでも3本指に入るトップクラス。けして生産量が多い所、イコール美味しいビールというわけではありませんが、各地にクロムバッハー・ピルスを扱うレストランもあるので.、支持もされていると解釈できます。

そんなピルスナー専門のブルワリーですが、最近は小麦ビール人気も手伝って、2007年辺りからWeizenも生産していると聞いています。濁り具合はバイエルン並、良く研究されているようで、中々侮れない出来です。







中西部ドイツ・ヘッセン州

◎ 西部ドイツHessen(ヘッセン)州

ヘッセン州の州都はヴィースバーデン。友人によれば裕福層や白人系外国人も多く住む町だそうで、雑多な雰囲気ではなく、住民に余裕がある為か幾つも古美術店を見かけます。趣味は古美術収集という人が多いのかもしれません。

交通・経済・金融の中心地はフランクフルト。ポーランドとの国境オデール河畔に同名の町があるので、こちらは 『Frankfurt an der Oder 』。
普通に知られるフランクフルトは、マイン川に沿っていることから『Frankfurt am Main』として区別しています。

中央駅の地上は行き止まり式のターミナル。二十数カ所の中長距離列車ホームは地上、地下に近郊鉄道S-BahnやU-Bahnが止まります。
駅前の雰囲気も随分違い、空の窓口もある国際都市です。

人の流入も多い所ですから、飲み屋・カジノ・ポルノショップ等旅行者は立ち入らない方がいい様な所も目にします。

賑わいの中心は少し離れたハウプト・ヴァッヒェ。カフェや飲食店が並び、盛況です。

夜間ライトアップされたアルテ・オーパの1階・2階のカフェも、演奏会の跡の歓談を楽しむ場所として良い感じです。
7) Schöfferhoffer WEIZEN MIX
シェッファーホッファー・ヴァイツェン・ミクス


パブでいただくフランクフルト名物に、アップルワインという物があります。

ここのページではビールを中心にした内容なので、そちらには触れず写真の飲料を紹介します。

レモン果汁をブレンドしたラドラーは、ドイツ語圏でポピュラーなビール飲料ですが、フランクフルトに本拠地を置くブルワリーシェッファーフォッファーでは、白ビールとグレープフルーツのブレンドで『WEIZEN MIX』というビール飲料。

色々な意見は出てくると思いますが、やや酸の強いラドラーとは違う味わいのコイツはなかなかです。

日差しが強くて暑い日にピッタリでは・・・、と管理人は思います。










8) Weilburger Rord Pils ヴァイルブルガー・ロート・ピルス

ラーン川は240km程のライン川支流で、初夏から9月頃迄ボートや川岸をサイクリングする人がやってきます。リンブルクからコブレンツはタウヌス山系を抜けるので、やや渓谷が深くなります。

リンブルクから上流に向かい、ヴェッツラーとの間にヴァイルブルクという谷あいの小さな城下町があります。駅から城塞までは坂できついですが、マダマダその坂は続くので住民の年配者も足腰は鍛えられている(?)という事です。


この城下町は標高が高いので、夏は涼しく山の様な天気で霧もよく出ると聞きます。

フランクフルトから車ですと1時間位なので、ここに住んでフランクフルトに出勤という住民も多いそうです。

友人はヴァイルブルクの宮廷コンサートの調律を担当したことがあり、7月/8月の週末コンサートに縛られていました。

ヴァイルブルガー・ビールは、駅をまたいだラーン川の対岸にある家族経営の小さなブルワリー、アウグスト・ヘルヴィッヒで作られています。

大分ローカルなビールですが、オリジナル専用グラスが用意されています。

ヴァイルブルガーの下にある文字は亀文字でちょっと判読しにくい書体です。ロードピルスと書かれています。

透明感ののある琥珀色で、淡い濁りが有ります。麦汁の甘みの他酸味もあるので、中辛口ワインのような味わい。
下面発酵は切れ良いと言いますが、このピルスナーは違う個性で、そうゆう物ではありません。

地ビールに限らず、味は体験してみないと判らないという事ですね。個人的には好きな部類です。



中西部ドイツ、ラインラント・プァルツ州

◎ 中西部ドイツRheinland-Pfalz(ラインラント・プァルツ)州

この州は地ビール醸造所もありますが、ドイツのワイン産地区分で生産量上位4つのうち、ラインヘッセン、プァルツ、モーゼルがあり、ほかにアール、ミッテルライン、ナーエといった計六つの産地がこの州に含まれています。ワイン産地ではどんな銘柄が飲まれているんでしょうか?


9) Bitburger ビットブルガー

アイフェル山地は、モーゼル川の北側に低山が連なる地域で、ベールギ―の東迄続いています。国境に近いトリアーから、10km北にビットブルクというアイフェル山間の町があります。アイフェル山地は、モーゼル川の北側に低山が連なる地域で、ベールギ―の東迄続いています。国境に近いトリアーから、10km北にビットブルクというアイフェル山間の町があります。

現在は、キール川に沿ってケルンに抜けるローカル線でしかありませんが、フェルクリンゲン製鐵所が19世紀から稼働し、鉄鋼の町ザールブリュッケンとプロイセンを結ぶ軍需ルート間にあって、盛んに輸送されました。

勿論、多くの支持を得られなければここまで成長はなかった筈ですが、アイフェルの豊かな水で仕込まれたビールは多くの人に喜ばれたという事でしょう。
今はサッカーチームのスポンサーにもなっている全国区になった地ビールです。ドイツ国内では、3本指に入る生産量です。

因みに、フェルクリンゲン製鐵所は1986年に操業を停止。空爆被害を受けずに残ったこの工場跡は、1994年に世界初の産業遺産に登録されました。現在は博物館として一般見学ができる施設になっています。






ベネルクス

◎ ベネルクス

トリアーから西へ足を延ばすと、ルクセンブルク駅を経て石橋の掛かる谷を抜け、ベルギーへと鉄道路線は続き、ベネルクスでもルクセンブルクは、フランスへ向かう上流モーゼル川と国境を接し、ワインも生産されています。

ベルギーでは地理的にワイン生産に適さず、その量極僅かでビールの文化圏。ベルギーのインベブ(InBev)は米国のバドワイザーも買収し、世界市場も最大。オランダにはハイネケンという巨人が聳えています。


◎ ベルギービール

聞くところによれば、独自に発展したベルギービールは種類が多いという事ですが、生産の中心は下面発酵ラガーで80%弱、他がランビックやトラピストビール等上面発酵・自然発酵のビール群。自家醸造ローカルビールもこの中に含まれます。


ブルージュは街の中に3か所の世界遺産指定があります。1300年頃完成した鐘楼(Le Beffroi)は街のシンボル。ここのカリオンは計47個で、総量約27トンとヘビー級。ブルージュのカリオンとして知られています。市内散策もやや疲れ、名物のムール貝ワイン蒸しを昼食に採りました。

バケツの様な器で、来たときは食べれるかなと思いました。割とさっぱりした味付けで、量は思った程でなく、ちょっと足りないくらいでした。何度も試したわけでもなく、店によって器の大きさが違うかもしれないので、自分の食べたワイン蒸しはそうだったという事です。

市内にはマイクロブルワリーがあります。残念ながら管理人は、ゆっくりとここのビールを楽しむ時間がなく、売店で買ったシメイのブルーとルージュをホテルでいただきました。


10) Chimay シメイ


今やベルギーのトラピストビールとして知られるシメイ。敢えてとりあげる必要もないかもしれませんね。
シメイもベルギーでいただくと、短い流通時間の為か炭酸が強く感じます。修道院で作られるビールで、青ラベルは大麦・小麦を使って仕込まれアルコール度数9%。ヴィンテージが記され、数年熟成保存ができるので、味わいは変化するとか。

シメイ・ルージュは、スクールモン修道院で作られる数種のビール原型といわれています。

何か糖分が加えられている様です。甘い香りが強く感じます。特殊な部類の割には生産も多く、比較的手に入り易いビール。

昔のドイツならば、ビールではないと云われそうです。近頃は他のビール文化も受け入れているので、目くじら立てることもないでしょう。