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出合と風景ビールの旅 / 日本の地ビール 東日本


日本の地ビール

20年来続けているドイツのワインやビール巡りに比べ、国内出張は短期で、日中は自動車を運転するという事があって、国内の酒類に余り縁がありません。僅かながら国内地ビールについて語ってみたいと思います。




北海道

1) 網走プレミアムビール

現在、北海道宗谷地方にはブルワリーが無い事から、日本最北のビールは北緯44度の網走という事になります。


このマイクロ・ブルワリーは、流氷をイメージした水色や、知床の自然を表現した薄緑、ハマナスの果実をロゼワインの様な物等が製造(発泡酒)されています。

プレミアムビールの裏ラベルを見ると、ピルスナーではなくとの解説があります。
なるほどでは少し拘った意味のプレミアム命名で、上級ピルスか・・・と思って購入。


食事の時に開栓すると???香りがあるな。軽い濁りもあるので、酵母濾過していないタイプに見えます。謎なビール。

ラガービールと思っていたのが、なんだか釈然としません。そこでブルワリーに直接聞いたところ、この商品は濾過しておらず、エールビールであるとの事。

ならばエールビールと書けばいいのにと思いましたが、『普通のピルスナーではなく云々』と解説するのも一般大衆には特別なという意味が、解り易いかもしれません。日本最北のエールビールを見つけました。水は東藻琴山湧水を使用しているそうです。
2) 網走ビール館のプレミアム、ホワイトエール
3) ゴールデン・エール


網走川に隣接した網走ビール館を訪問すれば、食事と生ビールを楽しめ、道内産の和牛も提供されています。
レストランでの生ビールの提供は、プレミアムとホワイトレール等の他、大手サッポロも提供しています。

管理人訪問時は黒や赤、その他緑といったものはメニューに出ていませんでしたので、未体験です。地元網走では、お寿司屋さん等の飲食店でも此処のビールは提供されています。



ビール館でいただいたプレミアムは、生のせいか色が瓶の物より濁りも淡く見え、清涼感があります。

ホワイト・エールという商品は、2016年に販売されました。網走の小麦を使った物だそうです。濁りが少しあり、白ビールヴァイツエンを意識した物に感じます。麦芽化された小麦だけではなく、生小麦も使用している事で、ヴァイツェン風の味わい。

しかし、多分小麦の配合が少ない事と、ベルギー風にコリアンダー種子とオレンジピールを添加しているとの事でホワイトエール。ヴァイツェンとは名乗っていません。

地元の方は何れにしても、個性的なオリジナル生を二種類楽しめるので、うらやましい事です。
 
2018年4月に新商品ゴールデンエールが発売されました。網走産二条大麦とドイツ麦芽等のブレンド。



ANA利用の折、機内サービス(有料)で提供があると知り、いただいてみましたが、良い感じに仕上がっていますね。
おつまみ付きで販売。

羅臼程メジャーではないのですが、4~10月初旬頃迄、海上が安定している場合のみホーエールウォッチングの船が出る事があります。

野生動物なのでいつも見れるという確約はありません。しかし、出会えたらいいですね。



4) オホーツクビール(北見)



冬季オリンピック・女子カーリングで活躍したチームがロコソラーレ北見、今や全国に知られた北見市(約12万人)、人口は網走市の3倍強。

当地発祥オホーツクビールは、ドイツビール法に準じた国内最初認可の地ビール。その殆どは地元で消費されるというのも、ドイツのマイクロブルワリーの様です。

因みに、越後ビールが国内で最初の地ビールと聞いていますが・・・という質問に、『営業はあちらが先ですが、認可は手前どもが先になります』との事でした。何れにしても先駆者ですね。

無濾過と濾過の二種類を提供。道内産の二条大麦メインに、ホップはチェコとドイツの物を使用。店内限定生ビールは全て道内産というビールもあります。

濾過されたエールとピルスナーははいただいていませんが、無濾過の物はそれぞれ個性があって楽しめるので、北見市民がうらやましく思えます。蝦夷鹿のハンバーグは定番メニュー、違和感ののない味付けでおいしくいただきました。

スタウトは本場並みのプレミアムタイプアルコール10%オーバーの物ではないので、『ライト』と謳っているいるところが、提供側の正直さが感じられます。




5) 大雪地ビール館


旭川駅からほど近い所にあるレンガ造の社屋兼レストラン。近くにサッポロビールのビーアホールもあり、市民にはややこちらの方が人気?。金土19:00~は、一寸したエンターテーメントがあります。


銘水を使用したせっかくの地ビールも、保存の為か濾過されているので、個人的感想になりますが黒岳以外は全体的に余り個性が出てきていないような気もしました。

酵母の濾過については作り手にも賛否両論があるようです。大きな都市の地ビールとなると、逆に大手ビールの味と番いすぎると、客足に影響するといった戦略的要因もあるかもしれません。





6) サッポロビールCLASSIC(北海道限定)

サッポロビールのオリジナルジョッキ

製造は大手の札幌ビールです。副産物を含まないドイツのビール純粋例に従った物で、古式制法の一つホッホクルツ製法(高温短時間)を採用という事です。発売以来好評、北海道地域限定で製造から3日以内出荷という物も出ています。

生もそうでしたが、缶ビールでもどこかのドイツビールだと云われても通るような感じはします。解説を読んだせいかもしれませんが・・・・。ビール離れという昨今、毎年売り上げを伸ばしているというこの銘柄。多くの支持を集めているという事ではないかと思います。

道内限定というなのですが、本州でも北海道産業展などの催しで、会場限定販売で紹介されているようです。




7) キリン、8) アサヒ北海道限定生ビール
   
両者とも副原料を付加したビールで、いずれも道内生産限定品。消費者心理をくすぐる限定品という物にはどうも惹かれる傾向があるようです。という管理人も同様です


キリン一番搾りはコメが付加されているとの話。鮮度の良い生ビールのせいか、すっきりした飲み心地。和食との相性が良さそう。又、2016年5月から47の各自治地体向けに異なる一番搾りを作るとの発表がされています。

対してアサヒ生はホップが前面に出ている感じなので、肉等のコッテリ系の料理向きかなとと感じました。東都でいただく両者の物ともやや異なる気がしますが、それは管理人だけの思い違いかもしれません。



本州

9) 国内地ビール第一号認可/越後ビール 新潟市

新潟市の上原酒造の五代目当主は、イタリアで仕事をされてましたが、4代当主逝去の為家業を継がれたそうです。その後ビール製造緩和1994年から地ビールの生産を始めたそうです。現在経営は、新潟県内の製菓メーカーブルボンが引き継ぎ、子会社として運営されているとの事です。
缶ビールの方が賞味期間が長いので、瓶詰ビールとは内容が一寸違うようです。赤と金は大麦とホップ、黒と白は小麦も使用されています。
瓶ビールの白ラベルは白ビール(ヴァイツェン)と名乗っています。缶の白は内容が違うのかブロンドとなっています。
飲み比べをしたところ、缶ビールとしては上々。加えてお値段も抑えられているので、ビール党にはありがたいと思います。


10) 八海山泉ビール/八海醸造 新潟県南魚沼市

南魚沼と云えば、一般にコシヒカリの名産地と知られ、時代劇が好きな方なら大河ドラマでも放映された直江兼続がピンとくるでしょう。清酒派には八海山の名が思い浮かぶと思います。

八海山泉ビールは、八海醸造の一ブランドです。水が良いことで知られる南魚沼。母体が健全運営の八海山ですから、魚野川に隣接した直営泉ヴィレッジは凝った木造アーチが目を惹く店内です。多目的ホール併設、こ辺りのランドマーク感あり。

一階は自家製パン、地元物産の販売、二階はレストラン。泉ビールは3種。車の運転があったので、店内でビールは味わえませんでしたが、ヴァイツェンとアルトを持ち帰り。本業で十分な利益が出ているためか、エチゴビールよりは高めですが、一般地ビールからすると内容も良いので、お値打ち価格だと思います。



飲食店でいただくと割高になると思いますが、清酒八海山の流通ルートで酒屋さんや飲み屋さんでも置いてあるとこ
ろもあるようです。



11) 日本海倶楽部 石川県

段丘に建物があるので冬季はかなり寒そうですが、駐車場からレストランに歩いていくと、左手に日本海が見えてきます。ロケーションは素晴らしいと思います。
詳しい事は知りませんが、敷地内に日本財団の車を多く見かけたので民間企業という事でなく、こちらの運営はこの財団が行っているようです。


5Lや10Lといった生樽もあります。瓶売りは330mlと500になります。ホップはチェコ、モルトも輸入だそうです。樽も瓶も無濾過ビールで、ブラウマイスターはチェコの方だそうです。

ビールは4種類。レストランで飲酒はしませんでしたので、チェコ風のピルスナーとドイツ風のヴァイツエンを持ち帰りました。
後日開栓したところ、良く出来ていると感じました。




12) 高麗麦酒



朝鮮半島のビールではありません。高麗建郡1300年記念として、地域の酒造会社(麻原生越ブリュワリー)で作られたビール。日高市近郊で販売されています。

地ビールとしてはリーズナブル、税別300~。ローストが少し強く感じます。味わいとしてはキレよりコクがあるように思えます。

埼玉県の川越市西方、入間川西側(日高市・飯能市)一帯は、明治迄高麗郡と呼ばれていました。
高句麗の王族若光が、新羅・唐の連合軍によって高句麗滅亡(668年)前に渡来。

亡国の王族は716年に高麗郡を新設した大和朝廷に開拓団の郡長となって武蔵国に移り住んだという事になっています。

日高市は縁があり、埼玉県内では最も顧客数が多い所です。高麗神社宮司は、若光の子孫という事で、随分前に故地を訪ねたドキュメントを見た事があります。

神社の境内には慶長年間の高麗家住居が国の需要文化財に指定されています。桜の頃は美しいでしょうね。





13) 多摩の恵

こちらは東京多摩地区の石川酒造で作られている地ビールです。明治20年に当地で作られていたビールを復刻した、という東京の酒蔵が作る地ビールです。多くの地ビールがコスト高の為なのか330ml程度500~600円位ですが、大消費地東京の地ビールはここの豊かな天然水により、ビール好きにありがたい500mlで販売。
当時のレシピの為かどうか判りませんが、個人的感想で申し上げると、ケルシュ(ケルンの地ビール)はやや酸が強く、本場の物とは違う様な気もしましたが、ヴァイツェン(小麦)ビールは中々な出来と感じました。

拝島駅、或いは五日市線の熊川駅から徒歩圏。週末や夏季は地ビールを楽しむ人の人気スポットになっています。



14) カミカゼ麦酒(東京都立川市)


同じく地元立川市、アメリカンレシピの地ビール。隣接する料亭のグループで、西国立駅のすぐそばにあります。

17時から営業。車で仕事に出るときは飲んで帰ることができませんが、330ml瓶売りもありますから購入して持ち帰ることも出来ます。電車を利用して西国立駅周辺に立ち寄った場合は夕方からGo!

こじんまりした2階の店内からは、ステンレス製(?)仕込タンクが見れます。ターミナル駅の立川と比べると南武線で一つ先の駅ですが、人の流れは多くないので静かです。

麦酒はモルト100%の上面発酵、小規模なのでやや濁りのあるクリームエールと、焙煎の強いアンバーエール2種類のみ。クリームエールは香りがよく、癖の少ない感じ。

アンバーはローストの具合か、カラメル風味を感じますので、少し個性的です。駅近で地ビールを楽しめる数少ない所ではないかと思います。


15) 鎌倉麦酒

鎌倉を訪問すると、地酒として鎌倉ビールを目にする事があります。地元の飲食店でも扱っている所がありますが、販売店は限られているようです。

観光地用土産品の類かと思っていましたが、造りは真面目な感じです。お味は至ってマイルドで価格は高めです。この地区は車が渋滞するので公共交通を利用します。暑い日は昼食時にいただくこともあります。



16) 箱根七湯ビール(オーガニック、静岡県田方郡函南町丹那)

単なる御当地ビールではと思いがちな命名、地区限定販売。地元の名水やオーガニックの麦を素材とした地ビール。製造は静岡県の箱南町の酪農王国オラッチェ麦酒工房。

濾過されていない様子なので、やや濁りがあるピルスナー。かなり頑張っている味わいです。大手の生ビールと飲み比べををしても、本気感は伝わってきます。自社ブランドの『風の谷ビール』と同じものではと思います。

レッドエールは褐色のビール。こちらもなかなかの出来と感じました。お値段はやはり330mlで、540~550円とやや高めです。